日本の裁判所(司法機関)における **憲法判断(違憲審査)**の役割は、次のように整理できます。
1. 憲法判断とは
憲法判断とは、
法律・命令・行政行為などが 日本国憲法に違反していないか を判断することです。
この権限を 違憲審査権 といいます。
根拠条文
→ 憲法81条
「最高裁判所は、一切の法律、命令、規則又は処分が憲法に適合するかしないかを決定する権限を有する終審裁判所である。」
2. 裁判所の役割(憲法判断)
裁判所は主に 3つの役割を担います。
① 法律の違憲審査
国会が作った法律が憲法に違反していないか判断します。
例
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表現の自由
-
人権侵害
-
平等原則
違憲と判断された場合
→ 法律の適用ができなくなります。
② 行政行為の違憲審査
政府や行政機関の処分が憲法違反か判断します。
例
-
不当な行政処分
-
人権侵害
-
違法な規制
③ 憲法の最終解釈
憲法の意味が争われた場合、
最終的な解釈を決めるのは 最高裁判所です。
これを
「憲法の番人」
と呼びます。
3. 日本の違憲審査制度の特徴
日本は
付随的違憲審査制
を採用しています。
意味
→ 具体的な裁判事件の中でのみ憲法判断を行う
つまり
-
「この法律は憲法違反か?」だけを
単独で裁判することはできません。
必ず
-
刑事事件
-
民事事件
-
行政訴訟
などの中で判断されます。
4. 憲法判断の流れ
① 裁判で憲法問題が争われる
↓
② 下級裁判所が判断
↓
③ 上告
↓
④ 最高裁判所が最終判断
5. 有名な違憲判決の例
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尊属殺重罰規定違憲判決(1973)
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薬事法距離制限違憲判決(1975)
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在外邦人選挙権訴訟(2005)
まとめ
裁判所の憲法判断の役割
-
法律が憲法に適合するか判断
-
行政行為の違憲審査
-
憲法の最終解釈
つまり
国会や行政の権力を監視し、国民の人権を守る役割
を持っています。
