家庭用ゲーム大手、巣ごもり需要落ち着くも高水準の売上維持 DL販売やSteamの普及背景に大型タイトルへの投資が奏功

家庭用ゲーム大手、巣ごもり需要落ち着くも高水準の売上維持 DL販売やSteamの普及背景に大型タイトルへの投資が奏功

家庭用ゲームソフト大手が堅調な業績を維持している。新型コロナの感染拡大を背景とした”巣ごもり需要”もあり、PCゲームを含む家庭用ゲームソフトの売上が大きく伸びたが、その後も高水準の売上規模を維持している。新型コロナ直後の20年3月期に対し、セガサミーHDは3割弱のプラスにとどまったが、スクエニHD、カプコン、コーエーテクモHD、バンダイナムコHDはいずれも6割増を超える水準となっている(※)。ゲーム専用機におけるダウンロード販売や、SteamなどPCゲームプラットフォームの拡大という背景に加え、世界展開を意識した大型タイトル(AAAタイトル)への投資を強化したことが奏功したようだ。(※)コナミホールディングスは、家庭用ゲームの売上高のデータを開示していないため、今回は入れていない。
バンダイナムコHDの23年3月期の家庭用ゲームソフトの売上高は、前の期比8.4%減の1598億円だった。『エルデンリング』が記録的なヒットとなった期の次ということもあり、売上は反動減を余儀なくされたが、同タイトルはこの期もリピート販売で引き続き収益に貢献した。特に利益への寄与が大きかったようだ。今期は、『ARMORED CORE』や『NARUTO』の新作など家庭用とPCに大型タイトルを投入し売上高1700億円を増収を見込む。
カプコンは、同14.4%増の953億円となり、スクエニHDの売上を上回った。大型新作である『バイオハザード RE:4』が375万本、『モンスターハンターライズ:サンブレイク』が545万本の販売本数を記録した。『モンスターハンターライズ』や『モンスターハンター:ワールド』『バイオハザードヴィレッジ』『デビルメイクライ5』などもリピート販売で貢献した。
スクエニHDは、同9.9%減の785億円だった。売上の規模はカプコンの後塵を拝したが、コロナ前と比較するともっとも伸びたのが同社である。『CRISIS CORE-FINAL FANTASY VII- REUNION』、『ドラゴンクエスト トレジャーズ 蒼き瞳と大空の羅針盤』、『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オフライン』などを発売しが、『OUTRIDERS』や『NieR Replicant ver.1.22474487139…』、『Marvel’s Guardians of the Galaxy』を発売した前年に及ばなかった。
セガサミーHDは、同11.2%増の732億円だった。新作タイトルは、『ソニックフロンティア』が320万本、『ペルソナ5 ザ・ロイヤル』リマスター版が170万本と大ヒットとなり、前年を上回る販売本数を記録、この期の増収要因となった。ただ、その一方で、リピートタイトルの販売は前年の1843万本を下回る1779万本と軟調に推移した。
コーエーテクモHDは、同15.6%増の376億円だった。『WILD HEARTS』や『Wo Long: Fallen Dynasty』とAAAタイトルのほか、『Winning Post10』『零 ~月蝕の仮面~』『ライザのアトリエ3 ~終わりの錬金術士と秘密の鍵~』などを発売した。旧作のリピート販売も想定を上回る推移だったとしている。
角川アスキー総合研究所は、世界のゲーム市場は、2025年には2022年比で14.6%増の2113億ドル(29億7200億円)との市場予測を出している。ゲーム市場は、コロナ特需で急成長し、その後は踊り場に入ったが、2023年以降は成長軌道を取り戻すという。
また開発費高騰などを背景にAAAタイトルを中心に値上げする動きも市場拡大の一因となりそうだ。セガサミーHDは、AAAタイトルは長年59.99 ドルで販売してきたが、昨年より69.99ドルで販売す事例が出てきたとし、同社も価格上昇に見合った価値があると踏めるタイトルは価格見直しを検討するとコメントした。
Source: Social Game Info
家庭用ゲーム大手、巣ごもり需要落ち着くも高水準の売上維持 DL販売やSteamの普及背景に大型タイトルへの投資が奏功

Author: freelance