【決算まとめ①】ゲーム関連企業35社の7-9月…『ラグオリ』と『Ragnarok X』寄与のガンホーがV字型回復 ギークスは『ヒロアカ』でレベニューシェア計上も
主要モバイルゲーム企業の2021年7~9月期の決算を振り返ってみたい。この四半期も、4度目となる「緊急事態宣言」が7月12日に東京都で発令され、首都圏や関西圏などでの医療ひっ迫に伴い、かなり強度の強い対策が実施された。この緊急事態宣言は結局、9月30日まで延長されたため、四半期の大半が緊急事態宣言下という状況だった。
そうした中ではあるが、ゲーム関連企業については、テレワーク対応など緊急事態宣言下での取り組みが過去の緊急事態宣言で大きく進んでいた企業も多く、収益面への影響はゼロではなかったものの、昨年と比べると限定的なものにとどまっている印象だ。
さて、今回も前回までの形と同じく、テーマごとに少し切り分け、この記事では7~9月期の決算シーズンの主要モバイルゲーム企業の決算の概略をまとめてみたい。これまでの記事とデータの連続性も踏まえ、エイチームとgumi、アピリッツ、colyの決算は5~7月期の数字を使用している。また、ブシロードは前期に6月期決算に決算期を変更したため、前四半期が5~6月の2ヵ月分という変則の四半期決算となっており、QonQでの業績比較はない形となる。
また、これまでと同様にネクソンはモバイル事業の売上高も掲載し、サイバーエージェント(表中はCA)は、ゲーム事業の数字のみを取り上げている。
なお、6月10日に上場したワンダープラネットは、今回より四半期ベースでの業績推移が比較できる状況になったため、この集計データに追加している。
■ガンホーがV字形の業績回復 ギークスは『ヒロアカ』ヒットでレベニューシェア計上もこの7~9月期は、トイホビー事業が引き続き好調だったバンダイナムコHDや、家庭用ゲームが好調だったセガサミーHDのほか、ガンホーがV字形の業績回復を達成した。ガンホーは、国内で『ラグナロクオリジン』がフル寄与して業績に貢献したほか、子会社Gravityが6月18日から東南アジアで配信開始した『Ragnarok X』も収益を押し上げた。
また、ギークスがIT人材事業とゲーム事業の好調により、大幅な増収増益を達成している。特にゲーム事業は、新作1タイトルのフロー売上高を計上したことに加え、『僕のヒーローアカデミア ULTRA IMPACT』がスマッシュヒットとなったことで、レベニューシェアによる売上高も計上している。
この四半期決算では、変則決算のブシロードを除く34社中の13社が増収、21社が減収と減収となった企業が多かった。前四半期は『バイオハザード ヴィレッジ』が大きく貢献したカプコンの反動減が目立つほか、前四半期に『ウマ娘 プリティーダービー』の貢献で快走したサイバーエージェントも引き続き好調とはいえ、QonQではやや勢いが落ち着く格好となっている。
一方、営業利益については、14社が増益(赤字幅の縮小を含む)、20社が減益となっている。なお、変則決算の影響でQonQ比較のできないブシロードは大幅な黒字に転換している。やや心配なのが赤字幅が6億円台に膨らんだgumiと5億円台に膨らんだケイブの2社だ。ただ、ケイブは、この四半期に株式報酬費用3億4700万円を計上したことも影響しており、一過性のこの影響がなくなる次の四半期でどの程度改善できるのかが注目されるところ。
なお、34社を売上高と営業利益の増減別に分けると、以下のようになる(並びはコード順)。
増収増益…KLab、ガンホー、カヤック、アカツキ、coly、バンク・オブ・イノベーション(BOI)、セガサミーHD、ギークス、バンダイナムコHD、コナミHD増収減益…コロプラ、Aiming、アピリッツ減収増益…ディー・エヌ・エー(DeNA)、グリー、オルトプラス、アエリア減収減益…ミクシィ、コーエーテクモHD、ボルテージ、エイチーム、モブキャストHD、enish、ケイブ、ドリコム、gumi、モバイルファクトリー、ワンダープラネット、イマジニア、サイバーエージェント、東京通信、マーベラス、スクエニHD、カプコン
Source: Social Game Info
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